2012/04/19

ドミノやウクレレが活躍する豆本


工夫がいっぱい詰まった、小さな本。
その仕掛けを手にするのが楽しい。

以前に「中身も小さな新聞紙」で、パズル好きは豆本にも興味を示すらしいと書きました。今回は本当に豆本の話。
アメリカはカリフォルニアのサンタクルーズに、小さな本を制作しているご夫婦がいるそうです。その作品は可愛らしいだけでなくて、面白い造本が見られます。

PETER & DONNA THOMAS
http://www2.cruzio.com/~peteranddonna/

ミニサイズの本らしい本の中に、いくつか珍しい体裁の豆本も制作されていますよ。たとえば、こんな素材が表紙の代わりに。

Dominos
http://www2.cruzio.com/~peteranddonna/3-Domino.htm

ドミノ牌の目の部分で綴じられているという、ちょっと奇抜な格好。中身はオスカー・ワイルドによる文章なのだとか。
似たようなところでは、スクラブルのタイルを用いた「Bop」というのもあって、こちらはデューク・エリントンから引用。

さらには、楽器のウクレレを製本化した(?)というシリーズまで。もはや豆本じゃないだろうけど、すごいことになってます。

Ukulele Books
http://www.baymoon.com/~ukulelebooks/

このうち「#16」は思わぬ場所が開いたりして、ちょっと驚き。もっと隠すようになれば、秘密箱に近い性質を帯びてきそう。

で、なんだか偉そうに解説しながら、あまり豆本業界には詳しくないんですが、とにかく自由に作っているなぁという感じが楽しいですね。

ところで、作者のお二人は1976年から、紙漉きや印刷製本などの制作を続けているそうです。その延長でアクセサリーにもなる豆本も作っていたりして、根っからの手仕事派。
こういう息の長い活動には、今後も注目していきたいものです。

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