ぐるっと回しても、立体としては同じもの。
だけど、そこに落とす影は変わります。
シカゴ近郊で活動しているJohn V. Munteanさんが、ちょっと面白い彫刻を作っています。さっそく、どうぞ。
Magic Angle Sculpture
http://www.jvmuntean.com/
こういう、三方向から違う影になる立体作品って、他にもあるよね。
なんて、いろいろ知っている方は思うかもしれませんけど、たしかにアイデアだけを見たら、そうかもしれない。でも、ある角度で回転させて変化を見せる演出は新鮮ですね。
この手の立体、二種類の影を持つものだと福田繁雄さんが過去に何種類も制作していて、パズル方面では『ゲーデル，エッシャー，バッハ』の表紙にあるような、三文字を込めた立体物が有名（トリプレットと呼んでましたっけ）。
ご本人の説明によると、三種類の影を順番に出すために54.7度で傾けているそうですが、こうすると光の向きを変えなくていいし、少し不思議さが増すような気もします。単純ですが、よく考えたものですね。
ちなみに、この作者さんは有機化学の分野を経て、現在はスペクトル分野で研究活動をされているとのこと。化学は多面体との関係も深いし、自然と立体物の造形に興味を持つのかな、と素人なりに感じました。
(via mifdesign_antenna)
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