2012/03/01

視点と投影の微妙なカーブ


見る向きによって、形が変わるのは当たり前。
それでも、なんだか気になってしまう形もあるのです。

フランスで活動するJerome Pierreさんによる「Larsen」は、針金状の立体作品です。まずは、ごらんあれ。

Larsen
http://jeromepierre.com/larsen/

ト音記号、太極図のマーク、無限大の記号。これら3種類の形が、一つの曲線に同居しています。
物体の形状と、そこに落とす影とのギャップに小さな驚きを感じますね。

さらに同じようなコンセプトの作品が、いくつか。例えば、そっと月の光で照らしてみたくなる、こんな曲線も。

Au claire de la nuit
http://jeromepierre.com/au-claire-de-la-nuit/

本当に微妙なところで成立している、五芒星と無限大。なんだか数理的な背景も匂わせるモチーフですね。
そして、とってもミニマルで個人的にお気に入りなのが、こちら。

Cercle carré
http://jeromepierre.com/cercle-carre/

「Squared Circle」だなんて、大いに詩的な感じですが、同じ結果になる別の曲線は他にもありそう。このほか、似たような手法の立体作品が数点ほど発表されていますよ。

で、投影してあるものを見るのは簡単だけど、実際に正しい向きを探すのは、まさに謎解き。リンク先の写真のように二つを同時に見せる場合、やっぱり適切なポイントから撮影する必要がありますよね。

そういう点では、平面と立体の中間にある、とっても微妙な作品群なのかも。

Jerome Pierre
http://jeromepierre.com/

(via LikeCOOL)

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。