2012/03/08

編まれながら立ち上がっていく仕組み


たとえば、一枚の板をテーブルに変える。
色々な方法が考えられるなかで、こんな仕組みもありますよ。

アムステルダムで活動されているRobert van Embricqsさんが発表した、Risingを冠する家具のシリーズ。
まさにネーミングどおりの変化をしますが、まずはテーブルをごらんあれ。

Rising Table
http://www.robertvanembricqs.com/rising%20table.html

一枚板に組まれていたスティック状のパーツが、次第に交差しながら立ち上がって、最後はテーブルに。この動作がrisingなのですね。
こうした変形、よくポップアップの絵本なんかで見かけますが、厚みのある、しっかりした角材を使っても面白いわけで、ちょっと組木っぽいかも。

テーブルと来れば、次はイス。かどうか知りませんけど、ありますよ。

Rising Chair
http://www.robertvanembricqs.com/rising%20chair.html

テーブルと比べると、さらに落差の激しい変化。
黙っていたら、イスだと気付かない感じで、座り心地もどうなの?なんて思ってしまいますが、造形的な楽しさは抜群。とにかく現物を触ってみたいなぁ。

で、作者のRobertさん、同じ構造をより大きなスケールで使おうと考えているそうです。

Shift & Merge Pavillion
http://www.robertvanembricqs.com/merge%20pavilion.html

使わないときには折りたたんでしまえる、なんと大胆なパビリオン。
強度とか、安全性とか、いろいろ心配してしまうけど、実際にあったら見てみたい舞台装置ですよね。これ目当ての人が出てくるかも(自分だけ?)。

身の丈に合ったサイズで触ってもらい、かたや、空間と一体化して味わってもらう。造形物の面白さを人に伝える手段、という点でも興味深い活動です。

(via Yanko Design)

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