2012/01/13
置き方で機能を変えるイス | Flip series
ものの見方を変える簡単な方法は、たとえば向きを変えてみること。
そんな事実をあっさり提示してくれる、面白いイスたち。
建築家の元木大輔さんによる「Flip series」は、曰く「ひっくり返すと機能が変わる、リバーシブル・ファニチャーシリーズ」。
つまり、どれも置き方によって性格が変わってしまうのです。
すでに、いくつか発表されていますが、まずは背もたれの高さが変わるチェアから。それぞれ、リンク先でムービーも見られますよ。
Flip series #1
http://dskmtg.com/work/flip_01.html
とってもシンプルに、座面と背面とが入れ替わるのですね。
ブルーノ・ムナーリの「座りにくいソファに座るという研究」を彷彿とさせる変化ですが、あの使い方は想定外、こちらはむしろ想定内。
次に登場するのは、スツールに変わるチェア。こちらは上下を逆さまにして。
Flip series #2
http://dskmtg.com/work/flip_02.html
chairとstoolって、どう違うの?
念のため調べてみたら、結構な質問サイトがヒットして、その多くは背もたれの有無によって判断できるとのこと。たしかに、そうですよね。
その基準に照らしてみても、この「Flip series #2」は背もたれの存在感が変化しています。座面の水平度と相まって、チェアのときは背中から包み込んでくれるのでしょうね。
もしかしたら、最後が一番ドラマチックな変化かも。
Flip series #3
http://dskmtg.com/work/flip_03.html
ロッキングチェアーがロビー・チェアーになって、まさに静と動の関係。同時に手すりも変化しているのも楽しげです。なんだか小動物のようにも見えますよ。
ところで、ここまでのムービーを見た感じでは、どれもがポップな色づかいで、素材も柔らかそう。これなら、お子さんにも喜ばれそうですね。
しかも、よく考えてみると「リバーシブル・ファニチャーシリーズ」とありますから、いつかイス以外の家具が登場するのかもしれませんよ。
次は何が出てくるのか、想像するのも楽しそう。
(via nanomal)
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