2012/01/16

組木の原理がそのまま生きた家具 | PRAKTRIK


接着剤も釘も使わない、イスやテーブル。
そこに姿を現す、組木の手法。

欧米ではburr puzzle、日本では組木と呼ばれるパズル。
この手法をフルに生かした家具が、ブルガリアのPraktrik社から次々に発表されています。

それも、ただ装飾のためだけに利用するのではありません。しっかり根幹に関わる構造に採用しているのです。ピースの形状や組み方も多彩で、そのままパズルとしても成立している完成度。
たとえば、組み立て式のイスは、こんな感じ。

VIC
http://www.praktrik.com/vic

パズルとして見れば、6ピースの板組木。難易度の表示もあったりします。
そこでの解説によれば、複数のピースを同時に動かして組むcoodinate motion(俗にいうエクスプロージョン)だそうですから、なかなかパズルとしても巧妙なのですね。

このほか、似たような板組みを発展させたベンチ、ガラス天板を乗せて脚を棒組木にしたテーブル、同一のユニットを組んだランプシェードなどもありますが、その製品名にも注目したいところ。トップページに整列してますよ。

PRAKTRIK
http://www.praktrik.com/

とっても記号的で、何らかの体系を感じさせるネーミング。
紹介ページでは大きく3種類の手法を紹介していて、それに従って製品を整理したページもあります。

collections
http://www.praktrik.com/tags?tag=collections

不可能物体と組木が一緒に並んでいて、これらを木組みという土俵で広く捉えているのですね。
強度の問題もあって、なかなか家具には応用しにくいかと思われる組木も、こういった形で利用できるとは、面白いものです。

ちなみに、プロダクトのデザインを担当しているのは、同じブルガリアのPetar Zaharinovさん。ご自身のサイトにも、組木に関する話題が載っていたりして、もともと組木には興味をお持ちなんですね。

Petar Zaharinov
http://www.pesheto.org/

昨年の6月には製品の展示会も開催されていたようで、ますます楽しみな展開。日本にもやって来ないかな。

(via Design Milk)

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