自由に組み立てられるという、シンプルな木組みの棚。これはすなわち、暮らしに活かせる組木でもあるのです。
用意されているのは、切り欠けのある部材と天板。このうち、12本の部材でキューブのようなユニットが組み上がり、これを必要に応じて6方向に連結することができます。
ちょうど三本の部材が噛み合う部分は、まさに三本組木のような格好。これによって完成するユニット自体も、どこか組木作品のような印象ですね。
この「Chidori」は、建築家の隈研吾さんが中心となっている「
East Japan Project」という活動から生まれたもの。
ネーミングも、木組みの「千鳥格子」を思い出させるものがありますし、隈さん自身も過去に「千鳥」という木組みを活用されていました。
ちなみに、このプロジェクトは「東日本地域における伝統工芸」が強く意識されています。例えば「Chidori」の製造は
岩手県奥州市藤里木工所さんが担当されているとのこと。
一方では、「サステイナブルでミニマルな『新しい生活』」というテーマも掲げられていて、まさに組木(ひいては指物・継手・仕口)のノウハウこそ、このテーマに適した技術だろうと思います。
02. Chidori
http://e-j-p.org/collection/02/
(via
mifdesign_antenna)
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。