2012/06/22

遊びを込めたプロダクト


表現のスパイスとして登場するパズル。
その一方で、パズルらしさが表出するデザイン。

ロシアで活動するArt. Lebedev Studioは、さまざまなジャンルのデザインを手がけてきた制作集団。
プロダクトの分野でも面白いアイデアを発表し続けていますが、その中でもパズルっぽいものをチョイスしてみました。

Defendius door chain
http://www.artlebedev.com/everything/defendius/

チェーンロックの新案として、いかにも開錠に手間取りそうな迷路仕立てに。
実際にネット上で販売しているようですが、売れ行きはどうなんでしょう。

迷路そのものを見てみると、なんだか外す方が簡単で、戻す方が難しそう。
外から来る侵入者より、中で使う側が困惑するのは悲劇(喜劇?)ですが、この場合は上下を逆に取り付ければ良いのかも。

続いては、おなじみのフレーズを取り入れた、おなじみのパズル。

I Love NY fifteen puzzle
http://www.artlebedev.com/everything/i-love-ny/

多くの配置で「I♥NY」に読めるよう、空所をハートにしたのはグッドアイデア。
これで、同じフレーズが最も多く現れる配置を探そう、なんて言い出すとマニアっぽくなるから、その手前で止めておきたいところです。

最後は、表示の仕掛けに心をくすぐられそうな、こちらのプロダクト。

Reflectius clock (concept)
http://www.artlebedev.com/everything/reflectius/

光線の使用や本体の形状からして、映画的な未来像を感じる一品。背面にある調整用のボタンも分かりやすくできていますね。
まだコンセプト段階だそうですが、実現したら欲しがる人も多いのでは。

デザインやアートの世界から、もっとパズルにシフトする動きが増えたら面白いのに、と思っている当ブログ。
どこかに前例はあるはずですが、そんな遊びの精神がロシアのデザインシーンから見えてきたのは、ちょっと意外でした。

Art. Lebedev Studio
http://www.artlebedev.com/

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